ジャズダンスとは、バレエの要素を取り入れたダンスのジャンルで、単にジャズと略す場合もあります。
20世紀初頭にアメリカで誕生したダンスで、当初はアフリカ系アメリカ人がジャズミュージックに合わせて踊っていたことからこの名前が付きました。
この時期のジャズダンスは、タップダンスやケイクウォークなどの影響を受けていましたが、その後、様々な音楽やダンスの影響を受けながら発展し、現在では多様なスタイルがあります。
例えば、ロックやディスコ、ファンクなどの音楽に合わせて踊るようになったり、ストリートダンスやコンテンポラリーダンスなどの要素を取り入れたりしました。
ジャズダンスの特徴は、綺麗な姿勢や指先、流れるような動き、テクニックや表現力などです。
バレエから受け継いだ上から吊られたような姿勢や真っ直ぐに伸びた指先は、優美さや上品さを感じさせます。
また、身体の一部分だけを動かすアイソレーションや、回転や跳躍などのテクニックもジャズダンスの魅力の一つです。
さらに、自分の感情やメッセージを表現することも重要で、ジャズダンスは自由で華やかなダンスであると言えます。
ジャズダンスには、ジャズヒップホップやジャズファンクなどの種類があります。
■ジャズヒップホップは、ジャズダンスにヒップホップダンスの要素が加わったもので、歌いながら踊るアーティストによく見られます。
安室奈美恵さんや三浦大地さんのように、歌詞に合わせた振りではジャズダンス特有の綺麗な指先や流れるような動きが用いられるなど、表現の幅が非常に広いスタイルです。
■ジャズファンクは、ジャズダンスにファンクの要素が加わったもので、力強くノリの良いスタイルです。
音楽においても定義が曖昧になりやすいですが、ジャズは耳で楽しむのに特化しているのに対して、ファンクは踊りに合うように進化した音楽であることを念頭に置くと、踊りにおいても違いがわかりやすいと思います。
ジャズファンクでは、女性らしさが強調される振りが多いですが、曲線的な美しさではなく、ファンク特有のキレを活かしている振り付けが多いのが魅力です。